塾なしで中学受験に挑戦しました ~記録と体験談~

1日1時間程度の自宅学習で中学受験に挑戦し、第一志望の中学に合格。偏差値60の栄東中学校のこと、通信教育、模試、使った問題集などのレビュー、雑感などをつづります。

中学受験と早生まれについて思うこと②(素質と環境)

      2022/01/11

中学受験と早生まれについて思うこと①(長女の軌跡)の続きです。

中学受験と早生まれについて思うこと①(長女の軌跡)

生まれ月に優劣なんてあるわけない

あくまでスポーツや学業などの面において、です。

もしかしたら、お母さんのおなかにいる時期が暖かい季節や寒い季節でなんらかの違いなどがある研究があるのかしれませんが(知りません)、それは無視します。あってもそんなに差があるとは思えません。何しろ、9月始まり始業の海外では、8月生まれが早生まれで似たような問題を抱えているそうなので、ますます関係ないです。

何に向いていて、何が伸びて成長して得意になっていくか、それは本人の素質と環境によって決まります。

早生まれが影響を受けるのは、明らかに素質より環境なんです。

早生まれゆえにチャンスが得られなかったり、伸びるはずの芽が伸びなかったら、悲しい

娘は、選手コースのような厳しめのスポーツや、厳しめの集団学習塾に通ってなかったので実感はなかったのですが、世間ではやはり早熟タイプに有利な育成方法が多いのかな、という気がします。

例えば、幼児や低学年からはじめるのが普通の、某集団スポーツを想像すると、

上手な子→ レギュラーになっていっそう切磋琢磨な環境に置ける、よりハイレベルな練習に取り組める

下手な子→ 練習内容はハイレベルより負荷がかからない基礎的ものをやるので、ハイレベルクラスの子より伸びが弱い

といった感じで、上手な子はどんどん上達、下手(と判断された)子は上達の機会においてハイレベルクラスとどんどん差がついてしまい、ハイレベルクラスに行くチャンスは年齢を追うごとになかなか厳しくなる。

…という感じ。こういうのは学習塾や中高ではじめるスポーツでも一般的なシステムではあるのですが、幼児や低学年において、「学年で輪切り」にしてそういうシステムを採用してしまうと、やはり早生まれには不利になってしまうでしょう。

幼いころから「集団で」やるスポーツにおいては、「学年で輪切り」した集団においてフィルタリングする仕組みは、なんとかならないものかな、と思います。また、早生まれか遅生まれか、というだけではなくて、「あと伸びタイプ」というのも必ずいるので…。

ただ、受験に関しては、幼稚園受験や小学校受験では考慮されているところもあるそうです。もしそうでなくて、3歳だか6歳だかで受験するのに、同じ基準で審査するのだとしたら、それはおかしい、と私は思います。

中学受験に与える影響とは?

娘は塾通いしてなかったのですが…集団塾に通塾していたとしたらおそらく集団スポーツと同じようなフィルタリングシステムが影響するのかもしれません。

成績がトップクラスの子→ ハイレベルクラスに移っていっそうハイレベルな演習に取り組め、ますます成績アップ

成績が2番手以下の子→ ハイレベルクラスより基本が中心となるので、ハイレベルクラスの子より伸びが弱い

クラスシステムによって、最初のうちに行けなかった2番手の子は上のクラスに行くのは大変難しいと聞きます。2番手のクラスで勉強しながら、1番目のクラスに入るために独自に勉強をするなどして、なんとか入れる子もいるでしょう。

ただ、4年生くらいの子だと、理解力などに早熟な子もいればそうではない子もいるので…。4年生のうちはまだ上のクラスに行くチャンスが難しくなかったとしても、5年生、6年生となるにつれてどんどん習熟に差が開いてしまうので、早生まれの子は差が生まれやすい、のかと想像します…。

ただ、スポーツや芸術などでは本人の素質や才能によるものが大きいでしょうが、受験勉強については、一部の天才などを除いたらコツコツやっていけば誰でも伸ばせるものなので…。早生まれだから、というのはスポーツなどよりそれほど大きく影響しないのかな、と私は思います。

私国立中学校での影響って…

この早生まれと遅生まれの間の学力差は, 国私 立中学校への在学確率にも大きな影響を与える。 4 月生まれの国私立中学校在学比率は日本全国で 7 %であるにもかかわらず 3 月生まれの数字は 4 %である。 また国私立中学校に通う者の生まれ月 の分布は明らかに遅生まれに偏っており, ほぼ一 様分布に従っている公立中学校在学者の生まれ月 の分布と対照を成している。(https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2007/12/pdf/029-042.pdfより)

ちょっとビックリしたのは、「え~、そんなに差がある?」ということ。私が思うに、そもそも受験を考えようと考える家庭が早生まれを避けがちだという現れなんじゃないかという気がするんですが…。

集団生活での影響

もし、多くの人が取り組まないマイナーなスポーツをやっていて、クラブメンバーは年齢もバラバラ、大会なども年齢ごとじゃなくてジュニア、シニア、など異なる年齢層で大きく区切っているスポーツだったとしたら…。こういうパターンでは、早生まれの影響はほとんどなさそうですよね。

一方で、学校生活、学習塾、集団スポーツクラブなどでは、どうしても同じ学年で競争するために、小さいころから優劣を何となく感じ取ってしまうところがあるのかもしれません。

ただ、学校の成績などでは、小学校ではいまいちでも、中学から伸びていく子もいますし、スポーツや他の面でも高学年以降に得意なものを見つけることは珍しいことでもなく…。

何でも早いうちから、「これが得意」「これが不得意」と決めつけたり、子ども自身も判断してしまわないようにするのが大切なんだと思います。

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