塾なし中学受験は親が教えてあげられないとダメ?
2016/05/25
本屋で見かけた中学受験のための本。
著者もタイトルも忘れてしまいましたが、その本をパラパラっとめくると、最初の方に
「まれに塾に行かずに受験に合格する人がいますが、親が私立中学受験経験者で塾講師並みに指導できるとか、まれなケースです」のようなことが書いてあるのを見ました。
え!まれなケース?
確かに割合的には少ないとは思いますが、そこまでじゃ…。
親が私立中学受験経験者で塾講師並みに指導できるとかとありますが、私は公立中学校から公立高校、中堅国立大学という進路なので、特段優れた指導方法を持っているわけでもありません…。
また、子どもが超優秀で勝手に自分でこなしているとかそういうパターンでもありません…。
Yahoo!知恵袋などでもたまに「塾なしで中学受験できますか?」と相談してるところもありますが、同じように「親が指導できるケースでもない限り難しい」みたいな回答を見受けられました。(そんな私は見てるだけで回答はしてないのですが…ごめんなさい)
親の指導力が必要なまれなケースは超難関校くらいじゃないかな…
算数が難しすぎて意味が分からない…灘中とか、女子最難関の桜蔭中学校とか、そういう中学校だったら分かるような気もしますが…。
しかし、Z会通信教育の合格実績にも灘中に6名、桜蔭中に13名も受かっていますし(教室本科生や合格サクセスロード受講生も含むとあるので完全塾なしとは限りません)。
超難関校の難問については確かに指導力のあるところで勉強しないと厳しいかもしれませんが…。
ベネッセの中学受験講座を受講してみて思ったのは、偏差値66くらいまでは十分対応できるな、ということ。
もちろん、過去問の相性も重要なので、記述問題びっちりだったり、個性的な問題や難問の割合が多い学校などは、テキストで対応ができないところもあると思うけれど…。一部の中学校をのぞいて、基本問題に忠実にしていくことで難関校までカバーしていけると思いました。
ただ、その基本とやらが結構厚く、すみからすみまでマスターできる子は難関校まで突破していける力があります。そこまでは、意外と塾なしでも取り組みやすいものです。大丈夫です。
そんなことをなぜ言えるのかというと、算数をのぞいて、難関校の問題にも対処できたから。
うちは算数で足を引っ張ってしまったので説得力に欠けるのが残念ですが…。算数が得意で苦手科目がない子どもなら、ベネッセのテキストで難関校も対処できます。
親はほとんど指導せず
例えば、親が指導、とはどういうことなんでしょうか?
- ホワイトボードなどを目の前にして、塾の先生のように一から教える?
- 家庭教師のように隣に座って一から教える?
- 丸付けして「間違えたところもう一度」みたいな感じ?
うちは、3ならやりました。しかしずっとではありません。中学受験に関わりだした4年生のはじめや、受験間近の算数計算プリントや漢字プリントなどはだいぶ仕切りましたが、ほとんど娘任せ。
分からないところは一緒に考えた
算数や理科で分からないところは、時々一緒に考えたりしました。ただただテキストや解答に書いてあることをどういう意味なんだと一生懸命理解するだけ。
6年後半になってから分からない問題が出てきたときは、テキストで解説しているところを探してみるとだいたい類題があるので、その解答解説を参考にしたり。
難問は、ギブアップもたくさんありました。全部解けなくてもいいですから。
算数は苦手だったので、過去問で6割合格のところなら、4割もできればいいといい方だと割り切りました。
社会はらくちん
社会は調べたらすぐ答えが見つかるので、こんな楽な科目はないと思いました。雑学的なことも本にたくさんありますし、面白いテレビ番組もあります。見せるだけ。らくちんです。
塾なしで中学受験に取り組んでいるならば、社会ほどやりやすい科目はありません。家で時間を有効に使えるメリットを生かして、社会を得点源にすることをおすすめします。
国語は、ただやらせるだけ
娘は国語が得意だったので助かりました。。国語ほど教えにくいものはありません。長い文章を読まないといけませんしなぜこの選択肢なのか、という理屈を説明するための話術もないし…。
うちでは、ただ、やらせるだけでした。
それでも、読解力はついてきたと思います。同じようなジャンルの問題も多く、数をこなすことで、やや難しめの文章を読むことに慣れてきたように思いました。
ただ、文章に線は全然引いてないようでした。真っ白。テキストをよく見ると線を書くように書いてあるのに…。テレビで中学受験のドキュメンタリーを見たときに国語で線をびっちり引いている子どもを見てビックリしました。