母も楽しんでいた中学受験 《体験談》
2017/10/10
こんなことを言ってはなんですが、中学受験を楽しんでいた面があったのは事実です。子どもが、というより、親が。
色々と振り回してしまうところもあったかもしれない…。けれど、学習塾へ通ってなかったからこそ、たった一人に徹底的にカスタマイズされたサポートをみっちりできたことは、いい面もあったと思います。
欠点は、私の教え方が下手なこと。理科や数学はほとんど教えられなかったこともありますが…。
親も勉強が楽しい
娘の過去問を解いたり、分からないところを考えたり、合間には参考書を読んだりとちょこちょことしていました。きっちり理解はしてませんが…。
例えば、私は中学受験を知るまで、恥ずかしながら理科の「上弦の月」「下弦の月」がどっちがどっちか知りませんでした。
満月が必ず東の方向に現れること、娘の中学受験を通して「あ、そういえば」という感覚で知りました。日本史や日本地理にも、そうとう詳しくなりました。
数学の特殊算も(最後までよく分かりませんでしたが)算数の奥深さを垣間見て、面白いな、と思ったこともあります。
また、小学生向けの学習本や学習漫画はカラフルで絵や写真などで分かりやすくて工夫の凝らし方が素晴らしいものばかりで、本屋でそっちのコーナーばかり眺めては立ち読みしてみたり、ついつい買ってあげたりしていました。(中学・高校になるにつれそっけなくなっていきますものね。)
…つまり、親にとっても勉強ってなんか楽しい!と再発見することができました。
戦略の楽しさ
計画を立てるのは好きだった私。娘はできません(今も…)。偏差値やできなかったところの問題の分析をするのはなぜか好きでした。弱点も得意なところも全部分かります。
ただ、こうしたらいいというのが分かっても、その通り娘が実行してくれるとは限らないのが難しいところですが…。
弱点に沿ったプリントを作成したり、リスト作りをしたり、色んなことをしました。といっても、1日1時間くらいの勉強時間ではやらせたいこともできずモヤモヤしたことも多かったです。
しかし、6年の12月以降はやっとやる気を出してきてくれたのでなんとかやらせることができました。
違う世界を見る楽しさ
夫婦ともども高校受験と大学受験しか知らなかったし、親戚にもお受験をしている人があまりいなかったので、中学受験というのは一部の限られた教育意識の高い人だけの世界だと思ってました(まあ、間違ってはいないですが)。
なので、自分たちには縁がない世界だと思っていたので、ちょっと世界をのぞいただけでワクワクしたというか、とんでもないところへ足を踏み入れてしまったような、なんとも言えない感情を体験しました。
これがもし、親族が全員高学歴で変なプレッシャーを与えられている環境だったら、絶対楽しいなんて思えないでしょうが、幸いそういうものは全然なかったので、こういう世界もあるんだな、と楽しめたのは良かったです。
中学受験は親が関わりやすい
通塾していても、中学受験のドキュメントを見ていると結構がっつりと関わっている家庭も多いです。親が丸付けしたりアドバイスしたり…。ご飯だけ作って見守っている家庭もありそれぞれですが。
これが中学生以降になるとがっつり関わるのがだんだん難しくなっていきます。子離れだったり、勉強内容の高度化だったり、とくに感じるのは反抗期…。
難しいなあ、と感じる今日この頃ですので、あの時中学受験を一緒に頑張ってきたのはいい思い出になったな…と思います。