栄東中学校のA日程、B日程、東大選抜って何
2017/01/16
中学受験初心者にとって、戸惑うことのひとつに、A日程やらB日程やら色んなパターンの日付があってややこしい、というのがありますよね。
試験日が1日だけで済むところもありますが、そうでないところの方が多い印象で、何日目に受験するか、複雑すぎる日程表と偏差値表でにらめっこすることになります。
偏差値にもばらつきがあったり、特待がつくだのつかないだのでさらに複雑になるんですよね…。
娘が受験した栄東中学校を例に説明してみます。
入学後にクラス編成が2種類ある
そもそも、栄東中学校の場合、入学後にクラスが2種類あります。特進クラスと普通クラスみたいな感じで、私立中学校ではよくある感じだと思います。
- 東大クラス
- 難関大クラス
東大クラス…というネーミングもちょっと聞きなれないうちはなんだかな~と個人的に思ってしまうのはあるのですが…。言わば、東大のような国立難関大学を目指すクラス、ということです。
そして、難関大クラスは、それに準じたクラス編成ということです。学年が進むにつれてクラスが変わることもあるそうです。
入試日程は入学後のクラス編成を見越して日程と難易度を設けています。
A日程とB日程について
2017年度入試の例で記載します。
※受験者に対しての合格者倍率を追記しました!
《追記》2017年度ではA日程での特待合格はないそうです。失礼しました。
クラス | A日程 | B日程 |
試験日 | 1月10日(火) | 1月16日(月) |
募集人数 | 140名 (難関大:120 東大:20 ) |
30名 |
試験教科 | 国語(100点) 算数(100点) 社会・理科(計100点) |
国語(100点) 算数(100点) 社会・理科(計100点) |
特待 | なし | |
四谷大塚偏差値 | 男:56 女:57 |
男:54 女:55 |
全体合格者/受験者 合格倍率 |
男:2440/3092 1.26倍 女:1444/1902 1.31倍 |
男:350/692 1.97倍 女:176/418 2.37倍 |
こんな感じです。A日程では点数が良いと東大クラスにスライド合格できるのです。さらにもっと点数がよいと特待合格です。なのでA日程での受験はとても人気があります。娘も東大クラスにスライド合格できました。
栄東中学校を難関大クラスで狙っている人にとっては、A日程が不合格だった場合B日程を受験するといいと思います。
※気をつけたいのは、過去問がA日程とB日程の分ばらけているということです…。なんということでしょう。2冊とも買うべきか迷うところですね。A日程に自信があればA日程のぶんだけでいいかもしれませんが、栄東中学校が本命であれば両方買っておくといいでしょう。
東大クラス選抜Ⅰ~Ⅲについて
クラス | 東大クラス選抜Ⅰ | 東大クラス選抜Ⅱ | 東大クラス選抜Ⅲ |
試験日 | 1月12日(木) | 1月18日(水) | 2月4日(土) |
募集人数 | 30名 | 30名 | 10名 |
試験教科 | 国語(150点) 算数(150点) 社会(75点) 理科(75点) |
国語(150点) 算数(150点) 社会(75点) 理科(75点) |
>国語(150点) 算数(150点) 社会(75点) 理科(75点) |
特待 | 合格者全員 | 若干名 | 若干名 |
四谷大塚偏差値 | 男:65 女:68 |
男:61 女:63 |
男:60 女:62 |
全体合格者/受験者 合格倍率 |
男:487/1340 2.75倍 女:119/427 3.58倍 |
男:306/525 1.71倍 女:93/212 2.27倍 |
男:14/47 3.35倍 女:9/34 3.77倍 |
東大クラス選抜Ⅰの合格者は全員特待となるので、とても人気があり、さらに難易度も高いです。娘が受験したときより高くなっています。
東大クラス選抜Ⅰは合格=特待ですが、東大クラス選抜Ⅱと東大クラス選抜Ⅲも上位合格者は特待になります。
複雑な日程構成は学校ごとに見ていくしかない
どうしても偏差値表を眺めてしまう癖もありがちですが、その学校に思い入れがある度合いによって一番合格しやすいところで日程を組むのがベストかと思いました。
栄東中学校では、A日程が一番合格しやすいです。しかし埼玉受験で一番最初の受験なので緊張してしまうこともあるかもしれません。難易度はB日程の方がやさしいです。B日程の過去問を見ましたが、明らかに難度がやさしくなっています。他の中学校を優先したいときに、B日程を保険的に受験するという戦略もあるでしょう。
ほかにも、帰国子女入試もありますが、こちらは割愛しました。