中学受験の方が大変?<大学受験 《雑感》
2017/10/11
ちまたで言われやすい「中学受験の方が大変」「中学受験の方が難しい」について。
「大変」には色んな意味やパターンがあるので、比べるのは難しいものですが、ちょっと書いてみたいと思います。
※大学受験は私の塾なし経験、中学受験もこれまた娘の塾なし経験しか知らないので、他のパターンは想像で書いているところがあります。あしからず…。
中学受験は、肉体的、物理的、金銭的に大変
一般的な学習塾パターンを想像で書いていますが、4年生、もしくは5年生からのスタートを想定してみると、高校受験や大学受験に比べてスタートが早く、学習塾に滞在している時間も長めです。中学高校のように部活時間がないので、放課後すぐに塾に通っているのが一般的です。
なので、勉強時間が長く、学習塾の料金も大変、という感じです。
しかし、大学受験も高校2年生、3年生からのスタートとはいえ、勉強も結構しますし、予備校も高額です。中には塾いらずの高校もあるようですが…。
高校受験は、プレッシャーが大変
高校受験は、一番多くの生徒が経験します。だいたい成績通りに進学するケースが多いのですが、浪人はできない、失敗できないプレッシャーが大きいという特徴があります。住んでいるところにも左右されがちなところがあるものの、学校の勉強をしっかりしていれば公立高校へは学習塾へ行かずともなんとかなることもあります。
ただ、試験一発で決まるわけではなく、普段の中学生活が評価につながる面もあり、まじめにやっているのに先生に評価されなかったり、勉強はできてもずぼらなせいで内申が悪かったりしてトップ校を狙えなくなってしまったり…ということも。副教科も得意で普段から何でも上手にやれちゃう器用なタイプは高校受験が向いています。
大学受験は、膨大な勉強量と自己管理が難しい
山川出版社の日本史用語集、英語のターゲット…おなじみの暗記物ですが、中学受験の時と比較しても、覚える量が半端ないです。覚えたらいいというものでもないですし。小学校で勉強することと、高校で勉強することは、当然ながら高校の方が高度です。
中学受験は学習塾が上手に誘導してやる気を引っ張ってくれるところがありますが、大学受験の予備校はそこまで面倒見がよいとも思えず(私が知らないだけですが)、反抗期もあったりして親がなんとかして誘導したりするのは難しくなります。完全に本人の意思次第です。
そうなると、やはり少しでも勉強するのが当たり前の雰囲気の進学校に通っていたり、難関大学に合格する子が多い高校が有利…に思えてきます。
大変なのは大学受験
中学受験でめいっぱい勉強したことがある人にとっては、大学受験はそこまで大変じゃなかった、という感想をもつ人もいるでしょうが…。
私自身の体験では、はじめて一生懸命勉強したのが大学受験だったので、とても大変に感じました。しかも上手く行かなかったので…。それから娘の中学受験に付き合いましたが、やはり私の大学受験の方が何倍も何倍も大変でした。
中学受験を経験していたら、勉強の仕方が身に付くとか、たくさん勉強した経験が大学受験でも生きるとか、メリットはたくさんあります。大量の勉強をする大学受験に対して耐性ができているのが強いと思います。
だから、教育熱心な家庭はまだ親の言うことを聞くうちに中学受験をさせて進学校に通わせるのだろうと、今になって分かります。
ただ、大学受験は絶対に簡単ではないです。
娘がそれほどたくさん勉強せずに中学受験を経験してしまったので、受験勉強なんてこんなもんと思っていそうで心配です。