受験勉強の基礎部分は一人で学ぶことが出来る
2018/06/22
大学受験まで塾なしの私、中学受験を塾なしで経験した娘。私たちの経験から見えてきたことは、受験勉強の基礎部分(大部分)は一人で勉強可能だということ、です。
そもそも基礎とは教科書レベルのこと
基礎基礎って言うけど、どこら辺までが基礎なの…?という疑問はあると思います。ここでは、「教科書レベル」を指します。
大学受験では、センター試験レベル
高校受験では、公立高校受験レベル
ただ、中学受験では、大学・高校受験の世界と大きく異なることや、小学校の「教科書レベル」というのはだいぶ苦しいので
中学受験では、中学受験用テキストで「例題問題が解けるレベル」、とここでは定義したいと思います。
つるかめ算だったら、最初に例題として紹介されているレベルのもの、という感じです。
ハードルが下がったようで意外と大変
こう書くと、かなりハードルが下がったような印象ですが、意外とそこまでが大変というか、誰にも得手不得手があるので、意外と穴があったりするものなんです。
しかし、上を早く目指したいばかりにおざなりになりそうなところでもあるんです。
上にあげた「基礎レベル」は大部分が学校で習うもの。中学受験では学校で習う部分だけではおさまりませんが、テキストに最初に紹介される例題レベルですから、一人で学ぶことも簡単です。
簡単な内容だったら、誰かに教えてもらわなくてもなんとかなります。
つまり、受験の基礎の大部分は一人で学ぶことができます。(学校へ通っている前提です。)
一人で学ぶことが難しい部分
大学受験まで塾なしの私、中学受験を塾なしで経験した娘。で見えてきた一人で学ぶことが難しい部分は、教科書の範囲を超えた応用部分であったりします。
大学受験では、世界史で資料集にも載ってないマニアックな人名が私立の選択肢に出てきたりします。広い意味での常識の範囲内…なのかもしれませんが、かなり面喰いました。センター試験ではありえません。
そういう部分まで拾っていく…というのは現実的ではないにせよ、ある学校に特化したその学校の受験コースなどに通うなど、自分で学んで分析していくよりも早いこともあるかもしれません。
また、小論文や現代文、社会などの記述問題に対処するには、独学ではかなり厳しいです。私自身は通信教育を使用していましたが、正直書くのも面倒だったりして、添削も遅かったりと、あの時どうしたらもっと頑張れたかな…と思うこともあります。自分の書き方のクセだったり、そもそも論理立てて文章を書くことが今までなかったりすると、思い込みで何とかざっと書くだけでは何がいいのかいけないのか見えてこなかったりします。
後で気づいたのですが、もっと体裁とか書き方とか、一から学ぶことができたら良かったと思いました。通っている学校で鍛えられているところもあるかもしれませんが、そういうことにあまり力を入れてない学校もあります。
「基礎部分」をわざわざ習いに行くのはもったいない
中学受験は特殊な世界なので、一般的に塾に通いますが、例題レベルのことは一人でも学ぶことができます。また、学んで理解するのと、定着するのとは別です。「定着」については家庭学習部分にかなりかかってます。
また、高校受験、大学受験の勉強も大部分が学校で習うことです。高校時代にかなり勉強をさぼってあとになってから受験勉強をはじめても、今まで学校で習った同じことを一から別の塾や予備校などでお金をかけてやっていたらもったいないと思います。
外注したい部分だけ上手に使いたい
こう書いていくと、自分の娘のパターンにもあまり自信がなくなってきますが、出来るだけ「基礎部分」に関してだけは学校で押さえておきたいところです。それから、各受験校に関する特化した情報だったり模試だったりを上手く使いながらやっていくのが理想かな、と思います。
「理解」と「定着」は別と書きましたが、「定着」に関することは外よりも家庭学習で身につけた方が速いんです。そのため、学校での定期テストが一番いい機会だと考えています。