東大合格者数はこだわる?
学校比較の基準の一つに大学進学状況ってのはありますよね。
どういう学校への進路に強いのか。国立に強いとか早慶いっぱいいるとか、医学部に強いとか‥。
その中でも、東大進学率、または東大合格者数ってのもひとつの指標みたいになっていますよね。
6年間通う自分の姿をイメージして志望校を決めよう
まだ小学生の段階で、「俺はぜってー将来東大に入るんだ!」みたいな強い志を持つ子も中にはいるとは思います。そうでなくても、「将来はできるだけ偏差値の高い、東大に近い学校に…」みたいな期待もあるのではないかと思います。
もちろん、名門と呼ばれるような学校に入ったら凄いし鼻が高いかもしれません。が、やっぱり一瞬立ち止まって考えたいのは、「この学校に6年通うんだ」という大事な環境。
最近は(というか昔からですが)何でもデータで比べて検討する傾向にあって、「この学校の併願校はだいたいココとココ」みたいなものも受験案内の本や模試の結果にも書かれてたりするから、なんとなく流されて決めがち。かくいう私も高校受験の時はなんの下調べもしないまま併願校の学校が先生の勧めで何となく決まって何の疑問も抱かずに受けに行ったのですが…。
第1志望は自分の理想を考えることがあるかもしれませんが、第2志望からはデータでおすすめされたところをだったり、誰かの勧めでなんとなく決めちゃったりしないよう、気を付けてください。学校の校風、環境はそれぞれかなり違います。数字ばかり囚われることのないように。
東大進学率・または東大合格者数って重要?
そして、一つの指標にしがちな東大進学率(東大合格者数)です。
子どもが東大を目指すかもしれないこと。それと関係あるような、関係ないような、でもやっぱりちょっとだけ関係します。
東大を目指しそうな場合
「学校は関係ない。どうせ予備校や塾で頑張るだけだから」みたいな意見もあります。それって少し寂しいな、とも思うのですが、やはり周りの環境で東大受験が当り前じゃない環境だったら、やりにくいことがあります。友人と切磋琢磨する機会に恵まれないどころか、他の人に一目置かれて期待されプレッシャーがのしかかったり…。やはり東大合格者数が少ないところよりは、コンスタントに合格者が多い環境がいいと思います。
ただそれでも、「数の大きさ=可能性」という風に単純に考えず、環境を大事に考えるのをお勧めします。理系に強いとか、運動部が活発とか、通いやすさとか。東大にこだわるのならば毎年20~30人でも合格者がいれば十分じゃないかと。
本人がとても天才型で物凄く志が高いタイプであれば、開成や筑駒みたいな学校に行くのも素敵だな、と思います。
東大に縁がなさそうだけど難関大には行ってほしい場合
東大には縁がなさそうだから、東大合格者数の情報とか意味ない、と考えがちですが、東大に行くようなポテンシャルのある生徒は学校に絶対いた方がいいです。
私自身は地域で2~3番手くらいの学校でしたが、東大を目指すような生徒はいませんでした。ましてや早慶も現役ではなかなかいませんでした(今はいます)。こういう環境だと、「慶応狙ってる」ってだけでヒソヒソされたり、女子は特に現役志向が強かったですから短大を目指す人も多くて、一人で受験に向き合っているような気がしてとてもやりにくかったです。みんながそれぞれ上昇志向があって切磋琢磨するような環境だったらな…とも思いましたし、学校の授業も基本的な知識がベースだったので、もっと考える授業とかグループで話し合うようなことやレポートなどにも力を入れていたらなあ、と思いました。まあ、難易度の高い方の学校ではなかったのですが…。
娘はおそらく東大に縁はなさそうですが、私の体験も踏まえて毎年コンスタントに東大に合格する生徒がいる学校を選びました。そういうポテンシャルのある子たちを間近に見て刺激を受けて娘も成長出来たらいいな、という願望です。
本当に、学校見学すると生徒の雰囲気とか全然違うんです。某学校はエリート集団っぽい雰囲気があって、「無理無理、娘には無理無理」と直感しました。学校の行きやすさとかネットでの口コミなどからはいいな、と思ってたのですが。本命校はその学校よりも実績も偏差値も劣りますが、実際に学校を見学したら「娘がこの学校にいても違和感なさそう」と思いました。それで難なく志望校が決まりました。
まとめ
偏差値、東大合格者数は大きなくくりで見たらわりと重要です。
偏差値の誤差は5~10くらいで1グループの認識で。
東大合格者数はだいたい50以上~というグループと、20~50未満、5~20未満、そして毎年1人以上は出ているグループ、たまにぽつっと出るグループ、みたいなおおざっぱなくくりでとらえる感じで。
こっちの学校の方が偏差値が1高いとか、東大合格者数の順位で〇〇の方が順位がちょっと高いとか、そういう優越の捉え方にこだわるのは意味なく、それよりももう少し学校そのものの魅力や雰囲気をもっと知るのが大事です。